ベルガモット精油

老若男女に好まれるシトラス系の精油の中でも、ベルガモットはその華やかな香りでその代表格にあたります。

香りの良さから、香水や飲食の香り付けなどに活用されてきました。

ベルガモットについて

特徴

アールグレイティーの香り付けに使われる

樹高2.7mほどになり、長い葉をつけ、白い花を咲かせます。

小ぶりな実を持ち、食用としては苦味と酸味が強いため、昔から薬用として活用されてきました。

ベルガモット精油はイタリアやモロッコで生産されます。ベルガモットの木は繊細で、育てるには特別な気候と土壌が必要です。

オーデコロンという言葉はフランス語の「ケルンの水」に由来する

17世紀末、ドイツのケルンに移住したイタリア人の調香師により、この精油を使ったコロン「ケルンの水」が作られました。男女問わず好まれる香りで人気を博しました。

アルコールとベルガモットを調合し、治療薬ではなく芳香目的で作られ、その後ケルンを占領したナポレオンも愛用したといわれています。

精油データ

学名 Citrus bergamia
別名 ベルガモットオレンジ
原料植物名 ベルガモット
科名 ミカン科
抽出部位 果皮
抽出法 圧搾法
ノート トップ
主な成分 モノテルペン炭化水素類
リモネン
モノテルペンアルコール類
リナロール
エステル類
酢酸リナリル
ラクトン類
ベルガプテンベルガモテン
主な産地 イタリア
主な作用 抗炎症作用抗ウイルス作用抗菌作用抗不安作用収れん作用消化促進作用鎮痛作用鎮痙作用鎮静作用

ベルガモット精油の効能

体への効能

抗感染作用や抗ウィルス作用を持つため、冬場などに蒸気吸入やディフューザーなどで芳香させるとよいでしょう。

心への効能

気分を鎮静させるとともに、高揚させる働きもあり、不安や緊張状態の心を好転させる効果があります。

交感神経の活動を抑えることによって、怒りの感情やストレスを和らげることができます。

肌への効能

消毒作用と治癒作用が、ストレス起因で起こったにきびやできものなどのトラブルを改善できます。オイリー肌と相性が良いです。

ベルガプテンを含むため光毒性に注意が必要です。肌へ使用する際はベルガプテンフリーやフロクマリンフリーの精油を使用するようにしましょう。

ベルガモット精油の注意事項

光毒性に注意が必要。

matsu

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