ジャーマンカモミール精油

根本から花びらが開かれた、小ぶりな可愛らしい花で、ローマンカモミールと成分と効能が似ていますが、抗炎症作用のカマズレンの成分が多いのが特徴です。

ジャーマンカモミールについて

一、二年草で50cm程度の高さに育ちます。

観賞用やハーブとして栽培されており、甘くりんごのような香りを持ち、カモミールとはギリシャ語で「大地のりんご」を意味します。

世界中でカモミールティーとして多く利用されているのは、ジャーマンカモミールです。

特徴

カマズレンという成分により、精油は深い青色をしています。これは花を蒸留する過程で作られる成分で、抗炎症作用が期待できます。

ジャーマンカモミールの最も特徴的な部分はその花で、その形状は一般的なキク科の花に似ています。中心部は小さな黄色い花序で、周りを白い花弁が取り囲んでいます。この中心部からエッセンシャルオイルが抽出されます。

赤ちゃんからお年寄りまで

ローマンカモミール、ジャーマンカモミール共に、鎮静作用とリラクゼーション効果でよく知られています。ストレスや不安を軽減し、より良い睡眠を促すのに役立つとされています。

特にジャーマンカモミールは皮膚炎に適しており、乾燥時のかゆみなどにも効果が期待できます。また、筋肉や関節の痛みを和らげるのに役立つ可能性があります。

その抗炎症性と抗菌性から、アクネや皮膚の炎症、敏感肌のケアによく使用されます。また、肌の癒しと再生を促す効果もあります。

精油データ

学名 Matricaria chamomilla(Matricaria recutita)
別名 カミツレ
原料植物名 ジャーマンカモミール
科名 キク科
抽出部位
抽出法 水蒸気蒸留法
ノート ミドル
主な成分
セスキテルペン炭化水素
カマズレンファルネセン
オキサイド類
ビサボロール誘導体
主な産地 イギリス
エジプト
ドイツ
ハンガリー
主な作用 鎮痛作用鎮静作用抗炎症作用抗アレルギー作用抗ヒスタミン作用健胃作用抗ウイルス作用

ジャーマンカモミール精油の効能

体への効能

鎮痛作用があるため、弱い筋肉痛をはじめ頭痛や神経痛、歯痛、腹痛などの様々なタイプの痛みに効果が期待できます。

エストロゲン様作用により、更年期や月経不順にも効果があります。

心への効能

不安や緊張、怒り、恐怖などの感情を和らげる力の強い精油です。リラクゼーションを促し、心に平穏をもたらし、鎮静させ、不眠症などにも効果を発揮します。

肌への効能

優れた抗炎症作用により、やけどや皮膚炎、ニキビや敏感肌、アレルギー症状などにも役立ちます。

ジャーマンカモミール精油の注意事項

キク科アレルギーの使用には注意が必要です。

matsu

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