ジュニパーベリー精油

ヒノキ科のすっきりとした、少し苦味のある香気で、ジンの香り付けとして利用されることは有名です。

ジンの名前はジュニパーベリーを意味するオランダ語「jenever」から来ていると考えられています。

ジュニパーベリーについて

特徴

高いクレンジング効果で医療の現場で使われた

体だけではなく心の浄化作用があり、ドイツなどでは長きにわたりこの実を食べ、長い冬に蓄積した老廃物の排泄を促し浄化する慣習がありました。

古代の文化では、感染を防ぐための消毒剤や浄化の手段として使用されており、いくつかの文化では、ジュニパーベリーを使った煙が邪悪な精霊を追い払うと信じられていました。そのため、儀式において、ジュニパーベリーの煙を使用する習慣がありました。

消化不良、風邪、関節炎などの様々な症状の治療のためにヨーロッパの伝統医療で使用されてきました。

むくみや関節炎に利用されてきた

デトックス効果や冷え対策にマッサージやトリートメントに使用するととても良いです。フランスでは関節炎やリウマチにも処方されてきました。

利尿作用が高く、入浴剤などで連続使用すると、反発を起こす可能性があるため過度の利用は避けましょう。

精油データ

学名 Juniperus communis
別名 セイヨウネズ
原料植物名 コモンジョニパー
科名 ヒノキ科
抽出部位 球果
抽出法 水蒸気蒸留法
ノート ミドル
主な成分
モノテルペン炭化水素類
α-ピネンサビネンミルセン
セスキテルペン炭化水素類
カンフェン
モノテルペンアルコール類
テルピネン-4-オール
主な産地 アルバニア、インド、フランス、ブルガリア
主な作用 強壮作用抗炎症作用殺菌作用消化促進作用鎮静作用鎮痛作用通経作用利尿作用

ジュニパーベリー精油の効能

体への効能

循環が悪く体が重たく感じる際に使用すると、余分な老廃物を除去する助けとなり、症状が改善します。体内の余分な水分や毒素を排出する利尿効果があるとされています。

また、足湯に利用することでむくみの解消に役立ち、筋肉痛や関節痛を和らげるマッサージオイルの成分として使用されることがあります。

心への効能

浄化作用が心にも良く、怒りの感情などで外部影響が強く感じる際に吸入すると、ネガティブな感情を洗い流してくれます。

ストレスや緊張の軽減、そしてリラックスを促進する目的で使用されることがあります。

肌への効能

皮膚を浄化する効果があるとされ、アクネやニキビ、オイリーな皮膚のケアに役立つとされています。

抗菌特性があることが示唆されており、これは、皮膚の感染症や荒れの予防・治療に役立つ可能性があります。

ジュニパーベリー精油の注意事項

妊産婦、授乳中の女性や、腎臓に疾患がある人は使いすぎに注意が必要です。

matsu

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