ローズマリー精油

すっきりとした香りを持ち、頭脳を活性化したり美容効果も期待できます。治療用として使われてきた歴史があり、幅広く活躍する精油です。

同じローズマリーでも成分が違うケモタイプが存在し、カンファー、シネオール、ベルベノンと3種類があり、香りと作用がそれぞれ異なります。

ローズマリーについて

特徴

ラテン語で「海のしずく」を意味する

地中海沿岸の水辺に生育しており、木質化した茎が90cmほどの高さまで成長します。濃緑色の細い葉をつけ、美しいブルーの花を咲かせます。

精油は一年の間に伸びた部分を摘み取り、抽出します。

もともとアジア原産ですが、今では地中海地方でおなじみの植物です。

若さと健康の妙薬として語り継がれてきた

14世紀のハンガリーの女王エリザベスは、高齢になり体の不調の改善のために使用したハンガリアンウォーターで若さを取り戻したという話はとても有名です。

ハンガリアンウォーターにはローズマリーの他にローズ、レモン、ネロリ、メリッサ、ペパーミントなどが入っていたといわれ、人気のある香料であるとともに治療薬としても使用されました。

精油データ

学名 Rosmarinus officinalis
別名 マンネンロウ
原料植物名 ローズマリー
科名 シソ科
抽出部位
抽出法 水蒸気蒸留法
ノート ミドル
主な成分 モノテルペンアルコール類
ボルネオール
ケトン類
カンファーベルベノン
エステル類
酢酸ボルニル
オキサイド類
1.8-シネオール
主な産地 スペイン、チュニジア、フランス、モロッコ
主な作用 強壮作用去痰作用抗ウイルス作用抗菌作用消化促進作用頭脳明晰化作用免疫促進作用利尿作用鬱滞除去作用鎮静作用

ローズマリー精油の効能

体への効能

細胞再生作用、循環促進、解毒作用に優れており、全身の滞りがちな機能を活性化します。マッサージにオイルに希釈して使用すると、リフレッシュ感を得ることができます。

また、集中が必要な場面で部屋に香らせることでパフォーマンスを助けてくれます。

痛みを緩和する作用を持つため、慢性的な痛みや筋肉痛、頭痛などにも効果が期待できます。

心への効能

脳細胞を活気づけ、様々なタイプの疲労を改善します。気力がない時やストレスを感じる時に、バスオイルなどにすると早い回復が見込めるでしょう。

肌への効能

収れん作用を持つため、むくみやたるみなどに良いでしょう。

刺激作用が頭皮などヘアケアにも効果的です。

ローズマリー精油の注意事項

ケトン類の濃度によっては乳幼児、妊産婦、授乳中の女性、てんかん症の方にとって注意が必要です。

matsu

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