インドでは「芳香のある根」と呼ばれるベチバー精油は、根から採れることで土臭さが特徴の精油です。

地に根を張るイメージそのまま、重厚なベースノートなので、単独だと使いづらさを感じるかもしれませんが、香水の代表的な保留剤となります。

ベチバーについて

特徴

圧力釜で水蒸気蒸留して精油を抽出

丈は2m〜4m程になり、根は網状に地下深く掘るため、田畑の土止めとして植えられてきました。

生育18〜24ヶ月の根を掘り、洗って乾かし、刻んで2気圧で丸一日かけて水蒸気蒸留します。

香料の保留剤として重宝されてきた

産地によって抽出方法が異なり、レユニオン島産は希少で有名で、ハイチ産はフローラルな香りで人気があります。

時間が経つほど良い香りとなり、様々なブレンドで幅も広がり、洗練された香りを楽しめる精油です。

精油データ

学名 Chrysopogon zizanioides(Vetiveria zizanioides)
別名 カスカスガヤ
原料植物名 ベチバー
科名 イネ科
抽出部位
抽出法 水蒸気蒸留法
ノート ベース
主な成分 セスキテルペン炭化水素類
クシモール
セスキテルペンアルコール類
ベチべロール
ケトン類
ベチポン
主な産地 インドネシア、スリランカ、ハイチ、マダガスカル
主な作用 鎮静作用免疫促進作用

ベチバー精油の効能

体への効能

鎮静作用を持ちながら、疲れてしまった体を元気に蘇らせる力を持っています。

血流量を増加させることから、筋肉の痛みなどの体の痛みを緩和してくれます。

眠りを助けてくれる作用もあり、ベチバー精油は幅広い働きを持ち、全体的に体を健康体にシフトしてくれるようです。

心への効能

鎮静作用が、精神的な疲れにも作用してくれます。

大人数を前にプレゼンをするなど緊張がかかるときに心を鎮める効果があり、また気持ちが乱れて落ち着かない状況で使用することも効果が期待できます。

肌への効能

保湿効果に優れ、乾燥肌やアンチエイジングに向いています。

またにきびケアにも効果が期待できます。

ベチバー精油の注意事項

必要箇所に正しい濃度で利用する場合、特になし。

matsu

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